CUBIX GROUP
2012年05月19日
19:19
今年もいよいよニュルブルクリンク24時間レース(ADAC Zurich 24h Rennen)が始まります。
本日、日本時間夜11時に(現地時間夕方4時)スタートが切られます。
FIAやACOが関与しない、世界で最も人気のあるローカルレースかもしれません。
世界最長の全長20kmを越え、コーナーも170以上で、山間部の高低差を利用した変化に富むコースレイアウトは圧巻 !!
木曜の朝はなんと雪が降ったそうですが、雨や霧など天候の変化もあり難関コースです。
昨年は参戦台数が200台をはるかに超えましたが、今年は170台ちょっとの参戦。
確かにスタートは、ほとんど東京マラソン状態で危険だった、意図的に参加要件を厳しくしたのか、
あるいは、このヨーロッパ通貨危機の影響を受けてのものなのか・・・・・・・・
以前にもこのブログでは、市販車NISSAN GT-Rのタイムアタックの動画をご紹介しているので、覚えている方も多いはずですが、
今年も日本からは、SUBARUが #133 インプレッサWRX STI
ドライバーは、吉田寿博、佐々木孝太、Marcel Engels、Carlo van Damの4名
トヨタは、下品なゼッケン #83 LEXUS LFA と#165 #166 2台の86がエントリー
#83のドライバーには、木下隆之、飯田章、脇坂寿一の3名
#165には、高木 実、石浦 宏明、大嶋 和也、井口 卓人、#166には、勝又 義信、影山 正彦、佐藤久美、Herwig Daenens、
NISSANは、先日紹介したGT-R開発チームによって #23 #123 の2台のGT-Rが参戦しています。
#23 Team NISSAN GT-R には鈴木利夫、Michael Krumm、田中哲也、星野一樹 の4名
#123 Team GT Academy GT-Rには、山内 一典、Lucas Ordonez、Tobias Schulze、山本 泰吉の4名のドライバー
GT Academyは、濃紺のボディをベースにホワイトレターで統一、フロントからリアまで縦に2本の太いラインのカラーリング、
非常に古典的なカラーリングですが、好感がもてる。 今やニュルブルクリンクにおいては、超々VIP待遇の山内一典氏、
自らもこの過酷なリアルレースにチャレンジする勇気に敬意を表したいと思います。
そして、ニュルブルクリンク24時間レース(ADAC Zurich 24h Rennen)のofficialページはこちらへ
ちなみに全チームのエントリーリストはコチラからご覧になれますが、
日本チームへの過度な期待はしないで下さい !! www このレースの総合優勝はGT3マシン以外はノーチャンスです。
それぞれ参戦クラスでの優勝、あるいは各クラスでの上位入賞というものを目指していますので・・・・もちろん完走もですが!!!
それにしても、昨年のSUBARU WRX STI(ST3クラス)のクラス優勝、そして総合21位は立派な結果ですが、
このレースは様々なマシンがエントリーしてくる為、各マシンのクラス分けが非常に複雑になっています。
主要クラスのSPクラスの細かい分類を、ここに残しますので参考にしてください。
★SPクラスの分類★
SP3・・・・・1750~2000cc ⇒トヨタ 86
SP3T・・・・1350~2000cc + ターボエンジン ⇒SUBARU WRX STI
SP4・・・・・2001~2500cc
SP4T・・・・2000cc~2500cc + ターボエンジン
SP5・・・・・2501~3000cc
SP6・・・・・3001~3500cc
SP7・・・・・3501~4000cc
SP8・・・・・4000cc~6250cc ⇒LEXUS LFA
SP8T・・・・2501~4000cc + ターボエンジン ⇒NISSAN GTR CTE( Club Truck Edition )
SP9・・・・・FIA-GT3
SP10・・・・SRO-GT4
昨年の優勝チームTeam Mantheyは、PORSCHE GT3 R(SP9クラス)3台体制で参戦ですが、注目は#11
Michael Krumm選手と共に2011年FIA GT1チャンピオンのLucas Luhr選手も昨年に引き続きこのマシンをドライブしますが、
チームメイトにはPORSCHEのワークスドライバーが一緒に名を連ねていますね。
その他昨年FIA GT1 NISSANドライバーのPeter Dumbreck選手は、(SS右側)
このレースは例年恒例になっている、日本のFALKEN TIREのチームから #44 PORSCHE GT3Rで参戦
そして今年は、コルベットのワークスドライバーとなったRichard Westbrook選手は、
#90 ゴールドカラーのCallaway Corvette GT3で参戦しています。
SUPER GTにおいても2台のCorvette GT3が参戦していますが、ご存知のとうりのまったく結果がでていません。
Corvetteを走らせるノウハウがないのか、あるいは単純にドライバーが下手なのか・・・・・
このCorvetteがどういった結果をみせるのかを見たいと思います・・・・ル・マンシリーズのCorvetteはなかなかの活躍ですが、
今シーズンFIA へは参戦台数が少ないので、私もあまりよく見ていないのですが、1つの目安になるはずですし、
Richard Westbrook がどの程度の走りをするのかで、だいたいの戦闘力がわかるはずです。
しかし、何故こんなにFIAのレースにおいて、Corvetteは少なくなってしまったのか?
想像するに昨年FIA GT1 でChaina Exim Bank が散々な成績だったという事も影響しているはず。
昨年Corvetteで参戦した中華は、ドライバーをコロコロ変更し、あれではシーズンを戦えるはずもありません。
元々チーム力も含めて、個人的にはダメダメなチームという印象ですし、FIA GT1を戦えるような印象はありませんでした。
ドライバーがコロコロ変わるので、見ている側もCorvetteの本当の実力というものがわからないのです。
しかし昨年の最終戦サンルイスで彗星のように現れた Yelmer Buurman !!
最終戦でスポット参戦でしたが、あのCorvetteで見事なドライビングをみせました。
今年中華はFIA GT1においてPorsche GT3 Rで参戦していますが、
中華のドライバーは際立っていいドライバーか?・・・・正直それほどインパクトのある印象は持ちません。
仮に今のFIA GT1において、Richard WestbrookやLucas Luhr がPORSCHEをドライビングしていたなら、
FIAのBOPへも随分と影響を与えるはずだと思います・・・
というのは、今のPORSCHEのドライバーは、いずれもそれほど速くないという印象を私は持っています。
そうは言っても、チームによっては、このレベルでFIA GT1 ? と疑いたくなるようなドライバーもいるんですけど・・・
当然PORSCHEの戦闘力は高いのですが、ドライバーの腕はそれ程でもないが為に、
FIAのBOP(Balance of Parformance)判定が甘くなっているようにみえる部分もあります。
先日のSUPER GTのようにワークスドライバーのJoerg Bergmeister が派遣されるようなケースもありますが、
どうもFIA系よりも、多くがACOのルマンシリーズにワークスドライバーを派遣する傾向が現状では見て取れます。
意地悪な見方をすると、PORSCHEにとってはFIAのレースでは現状維持の方が都合がいいのかもしれません。 ww
ご存知のない方もいるかもしれませんが、PORSCHE GT3 Rというのは、FIA GT3マシンのBOP判定の基準となるマシンです。
PORSCHEを基準にあのマシンのリストリクターを広げよう、細くしようとやっているわけです。
PORSCHEの直線が速過ぎるので、リストリクターを絞るべきだ・・・という方がよくいらっしゃいますが、
PORSCHEは基準なので、PORSCHEのBOPをいじるのではなく、他のマシンのBOPを緩和しPORSCHEに近づけている・・・
そのような方法をとっているのが、今のFIAにおけるBOP調整という事になります。
ですから本来は、もうちょっと他のマシンのBOPを緩和させる必要があると思うんですが、
それがPORSCHEドライバーの技量のせいで、結果として現れていない歯がゆさがあるんですよね・・・・
先日もBlancpainシリース開幕戦゙で、Richard Westbrookは(Porsche 997 GT3 R)フロントローを獲得しています。
そして決勝レースの後半、12~13台程ブチ抜くドライビングを見せていたのはお気づきの方もいらっしゃるはずです。
彼はBritish GTにおいても、アマチュアと組んでPORSCHEで参戦していますが、まったく格の違う走りを見せています。
先日もエリックベルノルディがItalian GTでFERRARI 458で2位になりましたが、私の感覚では「嘘だろ?」って感じで、
それは458にはちょっと厳しいBOPになっていた時だったからでして、しかし2位入賞・・・・・・・
今のPORSCHEやAUDI、Z4を相手に、458で勝ってしまった訳ですから、他の458 のドライバーにしてみれば、困ったなぁ・・・
という感じになってしまうわけです。 本当にこのBOP問題というのは難しい判断になりますよね。
PORSCHE以外のマシンのエンジニア達は、おそらくPORSCHEの過小評価について気づき始めているはずです。
先日のFIAGT1 Round2では、たまたまPORSCHEが優勝したため、FIAは直ぐに反応しましたが、
そしてさらに先週SUPER GT戦のあとにも再度新しいBOPが発表されています。
Ferrari 458 と Mercedes SLSの2台は少し改善されるように思いますが、Lamborghiniのリス拡大は必要なかったように思いますが・・・・
来週のFIA-GT1 Round3 SPAIN Navarra は、はたしてどのような展開になるのでしょうかね・・・
そして、このニュルブルクリンク24時間レースのサポートレースとして、Avon Tyres British GTがドイツへ遠征しています。
ニュルブルクリンクのグランプリコースを使ってのレースなんですが、
今回のレースでも、BlancpainシリーズにRJN Motorsport から参戦するGT Academy Team RJN の
Jann Mardenborough と Alex Buncombe がこのニュルにおいても参戦しています。
前回はBlancpainシリーズ開幕を前にしての、テスト参戦という発表だったんですが、経緯は良くわかりません。
今シーズン、このシリーズへフルエントリーとなったのかどうか確認はできていません。
そして、GT Academyの三男Jann Mardenborough が、Q1にてポールポジションを獲得しています。
NISSAN GT-R nismo GT3の優勝は先日おつたえしましたが、PPは初となりましたね !!!
しかしタイム的には個人的にはまだ不満足・・・というのも、土曜のRace2へのQ2のPPは3秒近く速いタイムになっています。
中継を見ていないので、どのような経緯かがわからないんですが、まだまだやる事は多そうです
今朝といっても深夜でしたが、このBritish GTのNurラウンドのRace1が行われました。
PPから飛び出したJannは、Fastestlapを更新しながら順調にラップを重ねました。
30分を過ぎたところで、Alexに交代し、順調に周回を重ねますが、残り10分あたりで #35GTRにピットスルーペナルティ
理由がわからないんですが、ピットインのときに何らかの規則違反があったようです。
それでも何とかAlexが3位のポジションでトラックに復帰し、そのままチャッカーとなりました。
それにしても優勝を目前にしてチームのミス !! 残念ですし惜しいレースでした。
このRace1での優勝は、世界で一番目に納車されたBeachdean MotorsportのアストンマーチンVANTAGE GT3 !!
以前にも紹介したゼッケン007のアストンマーチンが今シーズン最初の優勝となりました。
先日GT Cupで優勝したJMH AUTOMOTIVE のHetherington兄弟もこのGTへ参戦していますが、
このRace1ではマシントラブルの為、途中でマシンを止めてしまいました。
このNurでのBritish GTのRace2は、日本時間の今日の夕方に開催されましたが、
昨日のRace2の為の予選ではちょっとAlexが失敗し、P10からのスタートとなります。
後半ドライバー交代後、Jannが追い上げ5位でチャッカーを受けてました !!
昨日の3位フィニッシュは立派でしたが、私は今日の5位フィニッシュは凄~く評価できる結果だと思います。
さて、TNK WorksさんからPalamoという車が発売されました。 ヨタハチってやつです !!
プリム数も少なく、ユーザーには嬉しい限りですよね。 今回もオプションボディカラーが豊富なのでWで嬉しいかも・・・
なんでこんなにプリムが少ないのか・・・・? 私には理解不可能です www
今日は休日ですが、BLOGへいただいていたレース関連の質問の返答だとか、
仕事も自宅へ持ち帰り、パソコンと睨めっこ状態なので、ご紹介は又来週にする事にします。
ちなみに、TNK worksさん には、展示車両もありますので、ご覧になりたい方は尋ねてみてください。
1つBLOGへのかなりマニアックな質問をご紹介しておきます。
以前説明したような気がするSUPER GTのカテゴリーDの問題、先週もWhityが少しこれに触れて説明していますが、
昨年SUPER GTへGAINERがFerrari 458 GTC で参戦していますが、何故にこのマシンはカテゴリーDなのか・・・という質問です。
このカテゴリーDというのは、ACOやFIAのホモロゲーションを受けていないマシンという事は、先週Whityが説明したとうり間違えありません。
しかし、Ferrari 458 GTCは正式にACOのGTEカテゴリーのホモロゲーションを受けています。
当然ながら、25台のロードカーと12台のレーシングカーを作らなければ、ホモロゲーションを受けるテーブルに乗らないという問題もクリアしています。
じゃあACOのホモロゲを受けているのに、何故にこの458GTCはSUPER GTにおいてカテゴリーDに分類されているのか?
という質問内容だと解釈していますが・・・・
※ホモロゲーション(homologation)・・・・自動車レースに出場する車両の分類・規格などについての公認審査のこと
そもそも2010年FIA-GTがGT1 World Championshipを強行した時に、それまでFIAGTの中心だったGT2への配慮をしなかった・・・
そこが事の発端で、無理やりのように新設したGT1クラスのあおりを受け、FIAのGT2レースは成功しませんでした。
GT1,GT2,GT3,という3つのカテゴリーに分類し、FIAは興行のシリーズ化を行いたかったんでしょう。
しかし新しいGT2マシンの多くは行き場を失い、当然GT2レースが存在しないFIAへのホモロゲ申請をせずに、
現在中心になっているACOの(ル・マンシリーズなど)ホモロゲーションだけを取得する動きになります。
2011年ACOは、それまでGT2と呼ばれていたカテゴリーをACO唯一のGTカテゴリーとして、新たにGTEと改名し、
2011年に開発されたGTEマシンは、総てがACOにだけホモロゲ申請して、事実上ACOのGTEと同じ内容であるFIA-GT2のホモロゲは無視 !!
現在日本の SUPER GT は、FIAGTをベースとしてBOP調整を行っているが為に、
ルール上FIAGT2のホモロゲを持たないクルマの性能を調整することは出来ません・・・・基準が分からないからです。
2011年GAINER Teamが持ち込んだ Ferrari 458GTC というのは、その時点では最新最強のGTEカーでしたが、
FIAには、この最新のGTEカーが走るレースが存在しないことから、Ferrari社はACOのホモロゲしか取得していません。
その結果 SUPER GT は、Ferrari 458GTC のBOP調整を行う基準そのものがない為、しかたなくカテゴリーDになったというわけです。
そこにはSUPER GT側の、GT300クラスへの参戦台数の確保という意味合いもあったことでしょう。
GT3マシンは足回りなどいっさい手を加えてはいけないルールです。 しかしGTEマシンをGAINER Teamが導入した背景には、
サーキットごとに足回りのセッティッングなどの変更が出来る方が、SUPER GT においては有利と判断したからです。
今年のGAINER Teamは最新のAUDI R8 lms ultraにスイッチしていますが、以前にもお伝えしたとうり、
このチームの『マシン選択はセンスがあるなぁ』という事になると思います。
しかし、実戦が始まるとあまりの戦闘力の高さゆえ、独自の重いBOPが課せられ、結局はタイトルは逃してしまい残念でしたね。
さて今日最後にご覧いただくのは、昨日のニュル24時間のNISSANの予選の様子をご覧下さい。
さていよいよ24時間の耐久レースがスタートされようとしています。
スタート時間は、日本時間の今夜23:00となっています。
それぞれのチームを応援するもよし、なかなか一般のサーキットとは違い20km以上もあるサーキットですから
レースの状況が把握しにくいのですが、マシンにGPSを搭載させ、今コースのどこにいるのかわかるサイトがありましたので、
紹介しておきます⇒ http://www.24stundenonline.de/event.php
ちなみにこちらのサイトだと、NISSAN SUBARU トヨタのピットの様子がマルチで見られます
ページの左側にマシンの一覧がありますので、ご希望のマシンにマウスの矢印を乗せれば表示されます。
但し、BEST50のマシンだけのようですので、ご希望に添えるかどうかはわかりません。
ちなみに、NISSAN #23 #123共BEST50ですので、表示されていますが、
国旗がドイツ国旗での表示になっています、エントリー国が日本ではなく、ドイツになっていますので見落とさないで下さい。
#123をメンテナンスするシュルツモータースの関係でドイツになっているのかもしれません。 詳細は不明です www
昨年のル・マンでも、アンドレ・ロッテラーやブノワ・トレルイエが中継では日本の国旗で表示されていましたし、よくある事です ww
これを言っちゃあおしまいですが、NISSANの2台のGTRは完走すれば、クラス優勝 !! クラス1-2フィニッシュ !!
まあ、あんまり夢のない話はやめましょうね・・・・・ wwww
そして、昨日は歌手のDonna Summer さんがお亡くなりになったそうですね。
昨晩はAQUAVITAで、このDonna Summer の曲をJOJOさんが追悼スピン !! 懐かしく楽しませていただきました。
数々のヒット曲がありましたが、Hot Stuff やOn The Radio は懐かしいですよね・・・・
昨日は色々作業がありまして、CPUもフル稼働状態で熱を持ってしまった為、途中でのLOG OUTをお許し下さい。 ww
死因は肺がんだったそうですが、改めてDonna Summer さんのご冥福をお祈りいたします。 R.I.P †
月曜日の朝は、金環日食みるぞ~~!! 素敵な週末をお過ごし下さい !! それではまた~^ ^: