今年最後の更新となりました

CUBIX GROUP

2013年12月29日 21:00




年の瀬も迫ってきましたが、今年最後にご紹介するマシンは



TIGER&DRAGON(T&D)から発売されているCLK GTR WARSTEINER と CLK GTR D2です。



言わずと知れたMERCEDES のCLK GTR の2台。 正確にはMERCEDES CLK GTR LM というマシンです。






2年前にHARU MOTORSのAZUSAをこのブログでも紹介していますが、そのCLK GTRをベースに作られたマシンです。



現在のFIA GTシリーズの前身であるBPR GTシリーズでチャンピオンとなったMERCEDES CLK GTR、



この時代はGT1マシンが全盛の時代で、1998年MERCEDESがLe Mansへ参戦するために作られたのがCLK GTR LMです。



CLK GTRは、6リッターV12気筒でしたが、CLK GTR LMは5リッターV8にサイズダウン、



しかし98年のLe Mans参戦の時だけは、6リッターのV8エンジンを搭載したという話です。



LMというのはル・マン(Le Mans)を意味しますが、ボディの特徴として、フロント部分は低く上下に薄っぺらな作り・・・



この時代のマシンの特徴でもありますが、直線が長いLe Mans仕様として、リアウィングが低いロングテール仕様になっています。



この2台両方ともゼッケン36ですが、本来はD2のマシンがゼッケン#35だったと記憶しています。



何故両方とも#36にしたのかは不明ですが、スポンサーのWARSTEINER は、ドイツでシェアNO.1のビールメーカー






残念ながらヨーロッパではタバコに続いて、お酒の広告も最近では規制されている為、レース界では見かけなくなりました。



D2はブレーキ、サスペンションなどを製造するレーシングパーツのメーカーのブランドです。





1998年のル・マン本戦の予選では、#35がポールポジションを獲得し、#36も3番手につけました。



しかし決勝は良いところ見せる事もなく、スタートから2時間ほどで油圧低下に起因するギヤトラブルでリタイヤしています。



1998年のFIA-GT選手権シリーズへもフルエントリーしており、CLK-GTRで2勝、Le Mans以降は、



ニューモデルのこのCLK GTR LMを投入し8勝、全10戦をすべてMERCEDESが勝利した年でした。



その戦闘力は凄まじく、CLK-GTR(前年度優勝車を'98年仕様にアップデートした物)を譲られたプライベーターや



もうほとんどプロトタイプに進化したPORSCHE GT1 でさえも、Le Mans以外は1000km・500kmのレースでは、



まったくこのマシンに歯が立たない状況でした。 98年にはPOKKA1000kmもFIA GTシリーズの1戦に組み込まれており、



鈴鹿サーキットを走っていますが、鈴鹿でこのマシンを観た時には、大きな衝撃を受けました。







鈴鹿サーキットを2分を切るタイムで予選を走り、当時の全日本GT選手権のGT500のマシンのレコードが、



2分5秒台でしたので、それはそれはそのスピードは、衝撃的なものであったわけです。 



その翌年にこのマシンは、純プロトタイプであるMERCEDES CLRとなってLe Mansに挑戦する事になります。



しかし、#4号車をドライブするMark Webber が、予選2日目と決勝前のウォームアップで2度宙を舞いました。



そう、今年F1を引退したあのMark Webber ・・・・しかし大きな怪我が無かったのは幸いでした。



4号車は決勝に出走できませんでしたが、残りの2台へは、対策としてフロント左右に2枚のカナードを装備させましたが、



当時5号車をドライブするPeter Dumbreck が決勝でまた宙を舞ってしまう事故が発生してしまいます。



奇跡的にPeter Dumbreck は軽傷で済みましたが、誰もが「ウッ」と息を呑んだ瞬間でもありました。



この事故の直後、メルセデスは6号車をピットへと呼び戻し、1999年のLe Mansを棄権、その後一度もLe Mansへは復帰していません。







マシンの稼動部分は、フロント、リア、そしてドア部になります。







当時MERCEDESが使用していたのはBRIDGESTONEのタイヤで、デカールも貼られていますが、PIRRELI になっていますね・・・ww







HARU MOTORTS から発売されるAZUSAよりは、こちらのマシンの方が少し大きなつくりになっていますね。



スクリは、どこかで見たことがあると思ったら、Michigan's Shackのクルマと同じモノを使用していました。







とくに不具合も無く、ちゃんと動きましたので、安心してご購入下さい。 100%MESH製で、プリムは50。 



価格がリーズナブル過ぎるので、ちょっと不安もあるかと思いますが、とくに気になるところはありませんでした。



T&D CLK GTR WARSTEINER と CLK GTR D2 の名車のご購入はこちらからどうぞ










さてレース界はオフシーズンにはいっていますが、



年が明けるとアメリカでは、2014年より新しく始まるTUDOR UNITED SPORTSCAR CHAMPIONSHIP(TUSC)が、



伝統のRolex 24 At Daytonaレースとして、Daytona International Speedway にて1月23日に開幕。



それに先立ち、新年早々の3~5日のスケジュールで公式練習が開始されます。







ご存知のように、Grand-AmシリーズとAmerican Le Mansシリーズが合併し、デイトナプロトタイプのPクラス、



プロトタイプチャレンジのPCクラス、車両規則が似ているALMSのGTEマシンのGTLMクラス、



Grand-AmのGTによるGTDクラスの4つのクラスによる混走レースがTUSCです。




そして今年新設された新エネルギーを使用したGXクラスはなくなったようですが、



このGXクラスには、クリーンディーゼルのSKYACTIVエンジンを搭載したMAZDA-6 が参戦していました。







エミッションをアピールするには、あまりにも話題の少ないGrand-Amシリーズでしたが、



MAZDAの参戦を機に、シリーズにとっても格好の「宣伝材料」となっていた経緯があります。



昨年はあまりにも開発テスト時間の不足から、決勝では早々に全車エンジントラブルでサーキットを去ることとなりましたが、



今年のシーズンが進むにつれトラブルも解消し、結果につながっていますが、このMAZDAのSKYACTIVエンジンは、



Le MansシリーズへDempsey Racing と組みLMP-2クラスで参戦という話だったのですが、



先週もお話したとおり、まだまだ開発が遅れており、2013年のLe Mansへの参戦を断念した経緯があります。



しかしこのシリーズのPクラスのエントリーの2台のSpeedSource のマシンには、このSKYACTIVエンジンが搭載されるようです。





そして1月6日の月曜日にUAEで開幕するのが、DUNLOP DUBAI 24HOURS



木曜日の9日が予選、10日の金曜日午後14:00(現地時間)にスタートがきられます。







↑SSは今年のものですが、2014年もNISSAN GT GT ACADEMY TEAM RJN から2台のNISSAN 370Z GT4 がエントリー



夏前にはすでに仮エントリーされていましたが、8月頃に一旦OFFICIAL PAGEのエントリー表から消えていました。



いったいどういう事なんだろうと思っていましたが、秋になり確認した時には、エントリーが復活。



FIA GT の最終戦を欠場した理由には、マシンをDUBAIへと運ばなければならない為・・・・



とDarren Coxが呟いていたんですが、その時点で、マシンはGT-R NISMO GT3へ変更かと思っていましたが、



結局は例年通り370Z GT4でのエントリーとなっています。 ちょっと話の意味が繋がらないんですが・・・・・



例年通り、2013年の優勝者のデビュー戦となるこの大会、もちろんNISSANもスポンサードに加わっているレースです。



#123号車にエントリーされたのは、本年度のGT Academy Europeの優勝者、ポルトガル国籍のMiguel Faisca (24)、



そしてドイツ大会の勝者、Florian Strauss (29)、アメリカ大会の勝者、Nick McMillen (20)、



ロシア大会の勝者、Stansislav Aksenov (22)、助っ人としてGT ACADEMY長男のLucas Ordonezが加わり5名体制。






もう1台の126号車には例年と違い、世界から経験豊富なNISSANの友人達を集め、チームを構成



インド人初の元F1ドライバーKarun Chandhok、2012年からスポーツカーへとスイッチし、JRM RACINGからWECへ参戦、



今年はFIA GTでZ4をドライブしたり、WECへMURPHY PROT TYPESからLMP2クラスへ参戦していました。



そして今年からオーストラリアの V8 Supercars Championship へ参戦しているNISSANですが、



Norton 360 Racing の #360号車Nissan Altima をドライブする James Moffat、



Delta ADR からWECへ参戦する タイ国籍のレーシングドライバーTor Graves、



今年の中東でのGT ACADEMY 勝者、Salman Al Khater (29)と、 南アフリカ大会の勝者 Ashley Oldfield(29)



この2名については、すでに今年の11月のシルバーストーンでのBritcar 1000kmでレースデビューを果たしています。







例年でているブレーキのトラブル、経験の少ないドライバー陣でもあるので、耐久レースでのその扱い方はまだまだ未熟・・・



そういった事も重なってのトラブルであったろうと思いますが、トラブルでのタイムロスは何とか防いでもらいたいものです。




このDUBAIにはNISSAN GLOVAL ATHLETE TEAMとしての参戦は無いのは残念ですが、 そろそろGT-R nismo GT3での



参戦を検討してもらいたいものです・・・2012年、GT-R GT3のデビューイヤーに一度参戦したことはありましたが、






あの時は序盤に当てられ、ほろ苦いデビュー戦となっています。 マシン開発も進み、SPAでの24時間耐久も経験したGT-Rですが、



2015年は、NISSAN GLOVAL ATHLETE TEAMでの最上級クラスへの参戦を期待したいものです。




先日、NISSAN GT ACDEMYの活動に対して、AUTOSPORTのパイオニアリング&イノベーション大賞が贈られました。



もはやGT ACADEMY出身ドライバーは単なるゲーマーではなく、ゲーム出身のドライバーという評論かもいますが、



彼らはプロフェッショナルなドライバーから指導を受け、過酷なレースキャンプを勝ち抜いてきた立派なアスリートたちだ。



カルロス・ゴーン氏も今後NISMOブランドを強化すると発表しており、そういったマーケティング活動ともリンクし、



今後ますますNISSANドライバーの活躍の場は広がるでしょうし、スポーツカーでのWECやELMSへの参戦も予想されます。







日本人ドライバーも ウカウカしているとポジションが無くなる事だって考えられ、切磋琢磨していってほしいものですが、



詳しくは、2月に行なわれるNISSAN GLOVAL MOTORSPORTS のアナウンスメントを待ちたいと思います。


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さていよいよ今年最後のブログ更新となりました。



年末寒波とやらが日本列島を襲っていますが、灯油の価格も上がっており、家計を直撃ですね・・・



関東に住む我々とは比べ物にならないくらいの灯油を必要とする地域は本当に大変。



被災地でも寒い冬を迎え、お年寄りには特に辛い季節に入りましたが、何とか乗り越えてもらいたいです。



先週初めて灯油を買いに出かけましたが、2000円でわずかなおつりには驚いた。



ガソリンも値上がっており、確か今年のお盆にハイオクを満タンにした時には、1万円でおつりがわずかだったよなぁ・・・



それにしてもあの”民主党のガソリン 値下げ隊"は、いったいどこへ消えたんだ!? www



まだまだ冬が始まったばかりですが、もうすでに春が「待ち遠しい」デス・・・・



お正月の食べすぎにはご注意ください !! それでは皆さん良いお年をお迎えくださいませ !!!




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