CUBIX GROUP
2010年08月19日
20:03
CUBIX RACING より
本日ご紹介するのは
Haru Motorsより販売されている
AZUSAです
先日も案内しましたとうり、今週は三重県鈴鹿サーキットにおいて今年で39回目の開催となる
「インターナショナル ポッカ GT サマースペシャル」が開催されます。
国内のレースで最も長い歴史と伝統を誇るのがこの鈴鹿での耐久レースです。
元々は、1966年に鈴鹿サーキットが立ち上げた「鈴鹿500km」、「鈴鹿1000km」、
「鈴鹿12時間」(1967年より)の3戦から成る「鈴鹿耐久レースシリーズ」の1戦でした。
オイルショックで一時期中断していましたが、1980年に復活し、1981年より国際格式レースとなります。
1995年、1996年はBPR GTシリーズ、1997年、1998年はFIA GT選手権の1戦として開催され、
その後は単独レースとして開催されています。1994年よりポッカコーポレーションが冠スポンサーとなり
「インターナショナルポッカ1000km」の名称で知られるようになりました。
今年は2010スーパーGTの第6戦として組み込まれ、この暑い夏の鈴鹿でロングディスタンスを戦います。
さあ今回紹介するのはAZUSA!! まあメルセデスのCLK-GTRですね
ITC終了で戦いの場を無くしていたAMGメルセデスは、わずか128日と言う短期間でこのGT1マシンを製作し、
1997年FIA GT選手権シリーズにワークス参戦しました。
エンジンは6リットルV型12気筒を搭載、(当時Sシリーズに搭載していたエンジンをAMGがチューン)
7000rpmで600馬力と言われていました。
当時のGT1規定は1台でもロードカーを作ればホモロゲーションが取れましたが、
ロードバージョンを25台製造し実際に販売しました。 Cカー同様、モノコックはカーボンコンポジットですが、
ローラがシャシーの製造を手がけたといわれています。
すでに96年にPORSCHE GT-1をル・マンへ投入していたPORSCHE、
BMWエンジンを積んだマクラーレンF1-GTRには強烈なライバルが出現したわけで、
ドイツを代表するメーカーが、ワークスの意地と誇りを懸けて戦うシリーズとなります
さあこのCLK-GTR購入者はAMGによって厳正に審査された上で、
プロのレーシングドライバーによってドライビングレッスンを受けることが義務付けられていたといわれています。
その為メーカーからの直接購入に限定され、並行輸入等はメルセデスが厳しく監視していたとされています。
ところがですよ! ちょっと前に日本の音楽シーンを一世風靡し、
そして詐欺容疑で逮捕もされた、あの音楽プロデューサーのK氏が
このマシンを所有していたというからビックリです
特にメルセデスが嫌った並行輸入という方法によって購入したと語っているそうで、
まったく審査などのプロセスも踏んでいないようです。
もっと驚きなのが、本人曰く「乗りこなせない事が判って飾り物にしていた」との事!
まあ当たり前と言えば当たり前ですが・・・マシンがかわいそうですね
時は1997年8月22日(金曜)、鈴鹿での"Pokkaインターナショナル1000km"
この日は終日フリープラクティスです、午前・午後3回のセッションがありましたが、
この3メーカーともに2分を切り1分59秒台レコードします!!
これにはちょっと驚きで、
当時の国内GT500マシンのPPタイムが2分5秒台ですから驚異的なタイム!
どんだけ速いんだ!? 金曜のプラクティスからから駆けつけた熱狂的ファンは、どれだけ驚いたことでしょうか
しかしもっと驚いたのは予選の土曜日でした。
CLK-GTRの10号車と12号車の2台が1分56秒台前半のタイムを叩き出します!!
誰もが決勝でのCLK-GTRの勝利を確信した瞬間でもありました・・・・
このCLK-GTR、この鈴鹿にも3台でエントリーしていたんですが、
11号車には元F1ドライバーの鈴木亜久里がエースドライバーのシュナイダーと共にエントリーし
注目を集めました。 そして、もうひとつの注目は、こちらも元F1ドライバーのアレッサンドロ・ナニーニ(イタリア)が、
この97年からメルセデスのレギュラードライバーとなっている事です。
ナニーニといえば、ベネトンのレギュラードライバーとして活躍したのを憶えている方も多い事でしょう。
明日はこのナニーニのお話と、CLK-GTRの特別な仕様についてお話する事にします。
そして本日の動画は、CLK-GTRが2000年にヒストリックフェスティバルで走った時の映像をご覧ください
CUBIX RACING / kaz Galtier