さていよいよ今週はSUPER GT ROUND-3 SEPANG Round、シンガポールのお隣、マレーシアで開催となります。
今週FIA-GT1、FIA-GT3のBOP調整(性能調整)が発表されたわけですが、FIA-GT3に準拠するSUPER GTでは、
BMW Z4 だけに性能調整が課せられ、リストリクターの変更は無しで、重量+50kgという調整です。
このSEPANG ROUND直前に発表されたBOPですが、SUPER GTでは次のSUGO戦から適用となるようです。
ですから今回のBOPはFUJI戦後に発表された、5月11日付けのBOPで戦うことになるはずです。
しかしながら、今週前半にチェックしたマレーシアでの決勝レースの天気予報は雨・・・・またか!?
昨晩再度チェックしましたら、今度は予選・決勝共に晴れの予報に変わっていました !!
コロコロと変わるような天候だけは勘弁願いたいし、雨なら雨でずっと降っていた方がチームもドライバーも気が楽なんでしょう
南国ですからスコールもあったりするわけですが、今年のSepangでのF1もスコールにたたられレースは中断、
再開後もタイヤ選択のタイミングを見誤って、大きくポジションを失うチームもありました。
南国の暑さと、レース展開の熱さをモニターから期待したいところですが、期待通りにはなってほしいですね。
そしてGTR nismo GT3の熱さ対策はいったいどうなっているのか?・・・・このあたりは、よくわからないんですが、
実際、熱対策については色々とやっているようですが、下のSSからマシンを見てみますと、
上段のSSの赤いGTRは、昨年12月にイギリスでJRMとNISSANが世界に発表したGTR nismo GT3
下段は、現在BlancpainシリーズとSUPER GTで使用されているマシンなんですが、
フロントグリルのGTRのエンブレムの下のグリル部分がメッシュ状の網目のモノに変更されています。
これは確認しましたが、昨年Blancpainにテスト参戦した時も、赤のGTRと同じフロントマスクになっていました。
このメッシュ状の後ろ側には、なんらかのクーリング装置のコア部分だと思うんですが・・・(オイルクーラーとか)
下段SSは、先週のBlancpainのSilverstoneに参戦した時のSSで、メッシュ部分に黒いガムテープが貼られているのが分かります。
恐らくは、先週のSilverstoneは天気が悪く気温も低かった為、冷え過ぎを抑えるために空気の流入を逆に防ぐための
暫定的な処置なんだと思いますが、恐らくオイルクーラーなんではないでしょうか。
さあ、NISSAN nismo GT3 の熱対策は、効を奏するのでしょうか!? 実際チームもドキドキなんではないでしょうかね・・・・
今更ながら、ひとつの疑問はフロント部分に何故カナードを装着しなかったのか?・・・多くの人が疑問に思ってる www
それにしても、GT-Rは、ヨーロッパでの実績が少ない分、BOP調整がペンディングになっていまして、
そういった意味でも、他のマシンよりBOPのハンデは少ないので、SEPANGでポディウムを獲得して欲しいですね。
そして絶好調のアストンマーチン VANTAGE GT3、 British GTにおいてもGT-Rより一足先に優勝しています。
日本でも5月のFUJI戦に間に合い、デビューした#66 triple a vantage GT3 は、かなり印象に残るレースでした。
やはり昨年FIA GT1でGT-Rと最後までCHAMPIONSHIPを争った弟車、そのポテンシャルは侮れません。
FUJI の雨のレースにおいても、吉本 大樹・星野 一樹は安定したドライビングで、かつ速さもあった・・・・
ここセパンでも連続ポディウムは、恐らく間違えないと思います。
※ 追記 朝のプラクティスではトップタイムで好調だったASTON MARTIN。 しかし予選を前にミッショントラブル、2速を無くしている状態だそうだ。
絶好調だっただけに残念ですね。 急遽イギリス本国からパーツを取り寄せるという、手配を行っているようです。
手荷物として持ち込まれるのか?、プライベートジェットで飛んで持ち込まれるのか? は不明です。
しかし結局手配の段取りがとれず(パーツがAMRにない?)、決勝はこのまま参加するようです。
もう1つは、#88 JLOC ランボルギーニ GT3(白牛)、織戸 学・青木 孝行組のマシンと#87
FUJIではトラブルがでたが、ヨーロッパにおいてもチョコチョコとトラブルはでているんですが、速さはある。
先週のBlancpainでもPAMクラスでは優勝(総合4位)しているので、チームさえバタバタしなければ表彰台は狙えるはずです。
△マークは、#0 GSR 初音ミク BMW、#11 GAINER DIXCEL R8 LMS、といったところでしょうか
#52 GREEN TEC & LEON SLS については、タイヤのデータが基本的に少な過ぎるので、まだまだ難しいでしょう。
GT500クラスは、トヨタ勢はSUPRA時代にはここで勝った事もあるんですが、最近のSEPANGではさっぱりですね・・・
マレーシアの国営企業PETRONASをメインスポンサーとするTOM'Sが、粘り強く戦うことが出来るか・・・・
HONDAのHSV 勢は、今回は#18 ウィダー HSV、そして#17 KEIHIN HSV がハンデウェイトが軽いので注目
#100 RAYBRIG HSVは、このSEPANGでは重量的に厳しいでしょうね
#8 ARTA HSVはラルフ・ファーマンが加入したにもかかわらず、開幕からどうも流れが悪過ぎる・・・・
NISSAN勢もそろそろこのあたりで1つ勝っておきたいですね・・・・GT-Rはどれが来てもおかしくない状況ですが、
#1 MOLAは開幕以降目立ってはいませんが、レースラップがそれほど悪いわけではない事を見逃してはいけないと思う。
#12 Calsonic GTR と共に、NISSAN勢はこの2台がくるのではないでしょうか。
#24KONDOH GT-Rは過去SEPANGで2勝と相性のいいコース、しかしYOKOHAMAタイヤの出来次第ですね・・・・
重量的には#23 のNISMOのマシンが一番重くなっていますので、ポディウムは厳しいかもしれません。
JGTC時代の2000年ミレニアムイヤーのSPECIAL ROUND(ノンタイトル戦、初めてのGTの海外開催)は、
当時#2 CASTROL NISMO GT-R の片山右京・Michael Krumm 組が優勝でした。
Michael Krumm選手にとっては、メモリアルなサーキット、本山選手との百戦錬磨コンビで粘り強く走って欲しいですね。
そしてMichael Krumm選手は、今シーズン用のヘルメットのペイントがやっとできあがったようで、web上で公開しました。
今シーズンは、長年愛用してきたArai製からアメリカのStiloというヘルメットメーカーに変更していますが、
長年使ったイエローとブルーカラーベースのデザインには大きな変更が無いようです。
昨年コンビを組んだLucas Luhr もStiloに変更していますが、まだまだ日本にはユーザーが少ないですよね・・・・
WRCでは数年前から使用されていて、カッコイイデザインだなとは思って知ってはいたんですが・・・
ヘルメットの上部に装備するエアベンチレーター、というか、もうほとんどダクトと言ってもいいかもしれません
とくに箱車のレースにおいては、ドライバーの熱対策としては、大きな効果がありそうですね。
最近のレーシングカーもエアコンを装備するようになってきており、このダクトからのフレッシュエアーは相当気持ちいいと思う。
ヘルメット被ってムレると、かゆくなったりするあの感じが、どうも苦手というドライバーにはいいかもしれません。
本日の予選は現地時間午後3:30からで、生中継はJ SPORTSで日本時間の17:20からです。
予選だけはニコニコ生中継で放送されますので、混んでいるとは思いますが無料でご覧になれます。