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2010年10月02日

C3 from GARAGE Carrera

C3  from GARAGE Carrera


CUBIX GROUP
GARAGE Carrera

より本日ご紹介するのは


Arts Style さんの

C 3です





Chevrolet(シボレー)ブランドのフラッグシップモデルであり、コンベンショナルなV8大排気量OHVエンジンをフロントに積み、なんといっても出足の良さと余裕の走りというのがコルベットのアイディンティティですよね。
今日ご紹介するマシンは、通称コークボトルと呼ばれるボディラインを持つコルベットスティングレーの三代目です

CUBIX RACING



そもそも初期のC1型コルベットは、純粋なスポーツカーというより、スポーツカーと先進的イメージを押し出した“なんちゃってスポーツカー”でした。 最高出力150馬力と貧弱な3,859ccの排気量を持つ水冷直列6気筒OHVエンジン、2速ATなど、少なくとも本質的な走りを重視する人々の琴線を刺激するだけの魅力は持ち合わせていませんでした。 
先進的なFRP素材を使用したがために苦情も殺到したそうです。これは先進的なFRP素材を使用したがために起こってしまった弊害で、まだ厳密な品質が確立されていなかった時代という事もあり、温度差によってボディパネルが歪んでしまうことが原因でした。 初期にはこのようなメーカー側の不備から批判を受けますが、チューニングを生業とする者たちは、優れた車体特徴を備えたコルベットを見放しませんでした。 
この辺はDIY精神旺盛なアメリカ社会!! 彼らは市場の不満の声に応えるかのごとく、エンジン・チューニングキットや、マニュアルミッションへの交換などを請け負い、潜在的な需要を満たしていきます。まさにアフターパーツマーケットがこのコルベットというブランドを救い、そして育てていったと言っても過言ではありません

CUBIX RACING



C3型登場の翌年、総生産数3台、市販車両に搭載されたものは僅かに2台という幻のパワーユニット、ZL1ユニットが1969年の期間のみ追加されました。 これはC2型コルベットに載っていたL88ユニットの発展型で、エンジンヘッドのみならずエンジンブロックまでもアルミ化されたスペシャルなものです。 
このエンジンはオプション設定という形でカタログに記載されることとなりましたが、車1両に匹敵するほどの高額の追加費用が必要だったため、ごく少数の生産に留まります。
しかし、1971年にはマスキー法が全面施行され、プレミアからレギュラーガソリンに対応、三元触媒の取り付けなど排ガス対策に追われたため、全てのパワーユニットが軒並み20~30馬力ほどダウンすることとなります。 
その対策として、ビッグブロックユニットを425馬力にまでチューンしたエンジンが追加されましたが、環境問題が叫ばれる逆境などを理由に1972年に廃止。クロームメッキバンパーを捨てた1973年、エンジンラインナップが大幅に整理され、5,735ccのV8 OHVエンジン一本となり、標準仕様は190馬力、オプションで210馬力、更に排ガス規制の厳しいカリフォルニア州専用に、コンピュータ制御の排ガスコントロール装置を取り付けた仕様が存在し、180馬力を発生。 1972年からエンジン性能表示が変更され、グロス値からネット値に移行したため、従来よりも低い馬力換算がされていたものの、このエンジンは従来のものより確実にパワーダウンを強いられていました。

CUBIX RACING



C3型の最も大きなマイナーチェンジは1978年のことです。大きな変更点として、それまで垂直に降り立つリアウインドウが、ルーフからボディ後端までを繋ぐ湾曲した一枚ガラスに変化し、規制によって5マイルバンパーが装着されました。
オプション設定にはグラストップが追加されましたが、これはコルベットがスポーツカーというより、長距離を高速で移動することに主眼を置いたGTカー的な方向に寄ったものであることを示しているのではないでしょうか。 
1981年にはオプション設定されていたエンジンが姿を消しましたが、C3型最後の年1982年には、キャブレターからインジェクションとなり、10馬力上乗せの200馬力となりました。



C3  from GARAGE CarreraC3  from GARAGE Carrera










C3  from GARAGE CarreraC3  from GARAGE Carrera











このコルベットにはディッシュ系のホイールにホワイトレターのタイヤがよく似合いますね。
そしてサイドマフラーがなんといっても迫力です。

CUBIX RACING

私の父親も大事にコレクションしていたコルベットスティングレーC3。 その昔大場政夫というプロボクサーが日本にいたそうです。 当時日本ではかなり人気のチャンピオンだったと、父親から聞いた事があります。 
このチャンピオンはこのコルベットスティングレーで首都高速を運転中に中央分離帯を越えて、対向車線を走っていた大型トラックと正面衝突し即死するという事故を起こしてしまいます。
当時はチャンピオンの大場が乗っていたクルマと同じだと随分と注目されたと話を聞かされた事を思い出します。 ある意味このマシンが、当時の多くの日本人に知られるキッカケとなった出来事でもあったようです。

CUBIX RACING

Historic Carを展示するGARAGE Carreraへはこちら↓  ↓からどうぞ
http://slurl.com/secondlife/Exxilon/83/229/43

このコルベットを取り扱うArts Styleさんへはこちら↓  ↓からどうぞ
http://slurl.com/secondlife/ArtsStyle/168/109/301



CORVETTE History は、こちら ↓   ↓


それでは、みなさん良い週末を!!
CUBIX RACING / kaz Galtier




Posted by CUBIX GROUP at 20:13 │GARAGE Carrera